少数民族とメコン川を臨む国境付近のこと*チェンライ
2019年 01月 12日
チェンライでは現地の方が案内してくださるツアーに参加しました。ミャンマーとラオスの国境に近いこの町には、中国やチベットなどから移住してきた山岳少数民族が暮らしているそうです。
まずはアカ族の集落へ。大人の方々は刺繍の入ったスカートに銀のコインで縁取った帽子をかぶられていました。若い子たちは普通にデニムでしたが(笑)。ガイドさん曰く、昔のアカ族には独自のアニミズム信仰や、双子は不吉だとして処分してしまう風習があったそうです。
写真を躊躇したことを今さら後悔(涙)。博物館で展示されていたのですが、こんな伝統衣装でした。マネキンはセクシー。。
竹で作られた高床式の家が並んでいました。屋根は数年置きに取り替えているそうです。
続いてヤオ族の集落へ。中国南部からタイに移住してきた民族で、ヤオ語と中国語を話されるそうです。
木を鋭利に削って道具を作られている方々。
ヤオ族の女性は刺繍をするそうで作品が並ぶ一角がありました。刺繍技法の世界はまったく分からないのですが(汗)デザインと大きさによっては完成に1年ほどかかるとのこと。
伝統衣装に身を包むヤオ族の方。青の色調が素敵だなと思ったテーブルランナーを購入しました。
少数民族の集落は観光の要とは言え、相手の生活圏にズカズカと入り、好きなだけ写真を撮り、チャチャッと去るというのは何とも後ろめたく。。しかも、アカ族の売り子さんをことごとく断っていたのです(汗)。オットとどうしましょうね、、と話していたところでの出合いで嬉しいです。
この後はいよいよタイ最北端へ。ミャンマーと陸路で結ばれた街、メーサイです。こちらのイミグレの向こうはミャンマーで、左側が出国、右側が入国になるみたいです。
タイ最北地点でガイドさんに薦められ記念撮影(笑)
国境付近は人・物・カネが動くのか、想像以上に賑やかでした。ゲートの周りは商店が所狭しと並んでおり中国、タイ、ミャンマーの商品がごった返しています。翡翠の宝飾品やアヘンを吸引するパイプの飾り物なんかも見ました。
20分ほど移動して、庭園のような広々としたレストランでお昼をいただきました。ツアーで寄る場所はお手洗いがキレイで助かります。
午後はメコン川で3か国が接する三角地帯、ゴールデントライアングルへ。今は観光地化されていますが、ひと昔前はアヘンの密造地だったのだとか。
雄大な川の右岸がラオス、左岸がミャンマーとなり、どちらにもカジノが。旧正月の際は中国人の観光客で賑わうそうです。
アヘンの原料、ケシの一大生産地としての歴史を紹介したアヘン博物館。当時は嗜好品だったことがうかがえ、山岳地帯の少数民族にとっては貴重な収入源だったようです。
こんな巨大な黄金の仏像も眺めました。
最後に古都チェンセーンへ。至るところに倒壊しかけた遺跡が点在する街でした。巨大な仏塔がそびえるワット・チェディ・ルアンを訪れました。
本堂の黄金仏。寄付された紙幣が吊るされている、、
本堂の入り口に銅鑼が2つ。願い事を1つ唱えるごとに1回打ち全部で3回、徐々に力を強めて鳴らすのが習わしだとガイドさんから教えていただき皆でやりました。オットが一番張り切っていた…
こんな流れで夕方に終えたツアーです。島国の日本に生まれると、陸地を人工的に分断してしまう国境という概念に無縁のせいか、昔から妙に惹かれてしまいます。アジアでは初めての体験でした。ヤオ族の緻密で色鮮やかな刺繍も美しかった、、
この旅ではチャンスがなかったのですが、チェンライのナイトマーケットには少数民族の方々が手掛ける雑貨がたくさん売られているそうです。
by aya_kit_pa
| 2019-01-12 09:00
| タイ
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