もとは1804年に建てられたキャンディ王国時代の大臣の邸宅。ジェフリー・バワの愛弟子である建築家、チャンナ・ダスワッタが改築されたのだそうです。
この立派な瓦屋根は当時は貴族にしか認められていなかったのだとか。。スタッフの方曰く、オランダの建築様式が取り入れられているそうです。
中心地から車で30分ほど離れた緑の中にひっそりと佇んでおり、隠れ家的な雰囲気がありました。全9室しかない小さなブティックホテル。
これだけ古い建物ですが保存状態がとても良く、丁寧にメンテされているのがうかがえました。館内の至るところにアンティークが飾られているのも素敵です。
入り口を抜けると重厚感のある広間へ。昔のダイニングだったのでしょうか。。
ロビーはこんな感じで中庭を臨む明るいスペース。こちらでチェックインを済ませました。
ウェルカムドリンクにいただいたパッションフルーツのジュースが美味しかったです。
中庭を取り囲むように部屋が設けられていました。
こんな寛ぎのスペースが。真っ白な壁に色鮮やかなファブリックが映えてお洒落です。
お部屋は1階の"Monkey Puzzle”。面白いことに各部屋に蝶々の名前がついているんです。
入ってびっくり!シャワーとお手洗いの開き戸がスカスカでした。。水の音が丸聞こえ(笑)。洗面台が2つあり、アメニティは特に不自由はありませんでした。
お部屋がまたカラフルです。アンティーク家具が置かれ、シンプルですがセンス良くまとまっていました。部屋ごとにインテリアが異なっており、HPで画像を確認できます。
アーチ状の扉を開けると小さなテラスへ。
朝も夜も、食事はこちらの開放的なテラス席で。
アンティークの調度品が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
テラス席から見えるのは鬱蒼と茂る緑。標高の高いキャンディは朝晩が涼しかったです。夜はライトアップが綺麗で。
スパを受けられるコーナーもあります。
緑に囲まれた小道を進むとプールへ。
3時頃にはお菓子とドリンクが用意されていました。この日はバナナケーキを。
こちらのホテルはスリランカのテイストを取り入れたフュージョン料理が人気なのだそうです。食事は評判通りでした。初日の夜はスリランカのカレー三昧。
スリランカのカレーに欠かせないパパダンも。軽くてサクサク、そのままでも美味しい揚げ煎餅といった感じでした。
デザートにはワタラッパンを。舌触りが滑らかな黒糖プリンみたいで気に入ってしまいました。この旅で何度かいただいたスイーツです。

2日目のディナーは洋食を。アスパラガス、ズッキーニ、バジルのスープとポークをいただきました。
朝食はフルーツジュース+軽めの一品(フルーツの盛り合わせやグラノーラなど)+メイン(卵料理やパンケーキ)の構成。それぞれ選べるようになっていました。
決してボリューム重視の食事ではないですが、一皿一皿丁寧に作られており美味しく頂きました。
昔の伝統的な面影をうまく残しつつ、モダンなテイストがきらりと光るインテリア。ゆったりとした時間と洗練された食事を楽しみました。
たった9室という規模ですので、スタッフの方の対応もさすがに細やか。丸2日間ずっと同じ方がついてくださり、バトラー的なサービスだったように思います。
唯一の難点は蚊。。テラスでの食事はやはり対策が必要でした。とはいえこの景観と雰囲気は素晴らしく。観光で出歩くのがもったいなく感じられたホテルです。