日日是好日 in Singapore ayakit.exblog.jp

美味しいもの、好きなこと、旅の風景。日々の暮らしの備忘録。


by aya
プロフィールを見る
更新通知を受け取る

プラナカン文化に触れる@The Intan

e0368107_00592436.jpeg

少し前の週末に、カトンの住宅街にあるザ・インタン(The Intan)を訪れました。館長であるアルヴィン(Alvin)さんのご自宅も兼ねた歴史博物館。

ご自身の所蔵品について自ら説明し、プラナカン文化を紹介してくださる1時間ほどのプログラム。入館には事前予約が必要で、電話で尋ねてみました。

14~15世紀頃マレーシアのマラッカやペナン、シンガポールと、交易の盛んなマレー半島に渡ってきた中国系の商人。彼らと現地のマレー人女性の混血の子孫を総称する「プラナカン」。

そもそもプラナカンとは、マレー語で「~の子」を意味するanakという言葉から派生しているのだそうです。

土着化した中国系移民たちは、中国文化とマレー文化を融合させ、さらに交易先である欧州の影響も受けながら、独特の混成文化を形成したんですね。

その後、中継貿易で発展したシンガポールに多くの移民が流入するようになった時、貿易商人の子孫たちの多くは古くからの交易により富を築き成功を収めていた。

それで彼らは、その土地に生まれた子供という意味合いでプラナカンと名乗るようになったのだとか。移住してきた労働移民と自分たち区別させたのですね。

さてこちらのプログラム、参加費が60ドル。しばらく行くべきかどうか迷っていました。。でも思い切って参加してみて良かったです。

館長のアルヴィンさんは10代後半にプラナカンとしてのアイデンティティを自覚されたそうで、それから収集されてきたというアンティークコレクションは秀逸。

伝統技術であるビーズ刺繍のサンダルや伝統衣装、ジュエリー、装飾品もきらびやかですが、見るからに貴重そうな調度品もまた立派で重厚感があります。

それらが全部アルヴィンさんの日常の風景としてすっぽり馴染んでおり、少しも違和感を感じさせないのですから驚きです。

一階だけ写真撮影が可能でした。パールをあしらった螺鈿細工の椅子が素敵です。

e0368107_01035786.jpeg
e0368107_01191182.jpeg

プラナカンの家には通常2つの祭壇があるそうです。玄関先の広間には家の守り神の祭壇。もう1つは祖先の祭壇なのだとか。

e0368107_01192452.jpeg

2階へ続く階段は圧巻です。琺瑯の花瓶とお弁当箱として使われていたティフィンがずらり。絵付けされた骨董ティフィンはけっこう高価だそうで。。

e0368107_01193717.jpeg

壁にも手の込んだ色鮮やかな手工芸品がたくさん。

e0368107_01195145.jpeg
e0368107_01203083.jpeg

キッチンにもティフィンがこんなに。プラナカンの家は玄関先が来客を迎える応接的なスペース(昔は商用)で、一番奥にキッチンがあるそうです。

e0368107_01204590.jpeg

最後に手作りのプラナカン菓子とお茶を出してくださり、しばらく歓談。この日はマレーシア、アメリカ、カナダから旅行で来られた方々とご一緒しました。

e0368107_01200450.jpeg
e0368107_01205956.jpeg
e0368107_01211387.jpeg


館内はノスタルジックな雰囲気が漂っており、プラナカンの邸宅を訪問しているような感覚も新鮮。入り口で靴を脱いで上がるんです(笑)

気さくでユーモア満載な館長のお話は面白く、お菓子とお茶も美味しく。そんなこんなでとても印象深い経験となりました。

プラナカン文化についてまっさらな状態よりも、基礎的な知識を少しインプットしておいた方が楽しめるだろうなと感じた博物館です。


The Intan
69 Joo Chiat Terrace Singapore 427231
TEL: +65 6440 1148



トラックバックURL : https://ayakit.exblog.jp/tb/27152834
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by aya_kit_pa | 2018-03-30 10:00 | シンガポールの風景 | Trackback | Comments(0)