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元祖プーパッポンカリーとジム・トンプソンが住んだ家*バンコク

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バンコクの記録の続きです。寺院を回ったあと、プーパッポンカリー(蟹カレー)の発祥のお店として有名なソンブーンでランチを頂きました。行ってみたのはサムヤーン店です。

バンコクにいくつかある支店のうち、唯一お昼も営業しているのがこちらの店舗ということでした。お店はMRT サムヤーン駅直結の、チャムチュリ・スクエアというショッピングセンターの1階です。

事前にネットで予約しておいて良かったです。外にはお客さんが並んで待っていました。店内は清潔感があり、落ち着いて食事することができる雰囲気でしたが、本店はまたちょっと違うみたいです。。

プーパッポンカリーはS、M、Lと3サイズ。Sサイズ(380バーツ)と春雨のスパイシーサラダのS(140バーツ)です↓。

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メニューに載っていない「殻なし」があるそうです。でもよく分からず定番の殻付きを頼んでしまいました↓。

マイルドなカレーソースに絡めた卵がフワッフワ!ここまでフワフワにするにはものすごい量の油を使わないといけないみたいです(笑)。でもこのトロトロ感がないとガックリですよね。

もともと味の濃いお料理だと思うのですが、少し前にデンプシーのジム・トンプソンで頂いたソフトシェルクラブの蟹カレーよりも柔らかい味わいでした。ちょうどよいバランスで食べやすかったです。

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こちらがなかなか辛かったです↓。ワタシの好きな酸っぱ辛いお味でした。蟹カレーがマイルドだったので、メリハリのある組み合わせで楽しめました。

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ランチのあとはタイシルクの有名ブランドを創設したアメリカ人実業家、ジム・トンプソンが住んでいた邸宅(博物館)へ。BTS ナショナルスタジアムからほど近い、小さな路地にありました。

ところでジム・トンプソンって、元諜報員だったんですね!最近まで全然知らなかったんです。。第二次世界大戦中、今のCIAの前身機関であるOSSの情報将校としてタイに派遣されたのだとか。

1967年3月26日、休暇で訪れていたマレーシアのキャメロン高原で忽然と姿を消したまま行方を絶ち、何の手掛かりもつかめず今に至るそうですね。

以前、プーケット旅行のときにジム・トンプソンのアウトレットへの行き方を調べたのがきっかけで、彼の失踪をもとにした松本清張の長編推理小説について知りました。

それで日本に弾丸帰国したときに買ってみました↓。読み終えてからバンコクに来るはずが…まだ下巻の途中です(汗)

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博物館のチケットは大人150バーツ。ガイドさんの付き添いがないと邸宅の中までは入られないようになっていました。所用時間は約30分です。日本語のガイドもありました。

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敷地の中を進むと、右手はレストランです↓。

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テラス席の隣には池があり、鯉が泳いでます↓。内装に限った話ですと、デンプシーの店舗の方が上質感・重厚感があるような印象でした。外から眺めただけなのですが…

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レストランの向かいはジム・トンプソンのショップです。ガイドが始まるまでの待ち時間や帰りにお買い物なんかも出来てしまうわけですね。でもワタシは目の保養に眺めるだけでした。。

お店の前で男性が蚕からシルクを紡ぐ実演をやっていました↓。繭を鍋で煮ながら糸を引き出すみたいです。

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ジム・トンプソンの家(博物館)です↓。

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高床式の造りで、1階の外のエリアは写真撮影が可能です。2階の建物内は写真はNGでした。

彼が長年に渡って中国や近隣のアジア諸国から集めた仏像や仏画、陶器、彫刻などがたくさん飾られています。

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ジム・トンプソンが大切にしていたという首なし像↓。手もないですね。。

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2階の邸宅です↓。タイの古い建築様式を多く取り入れた家はチーク材を使っていて、6件の家を集めて造られたのだそうです。昔のタイの首都、アユタヤから船で運んてきたのだとか。

もともとニューヨークで建築家として活躍していた方とあって、様々なアイディアが活かされていました。集めた古美術品だけでなく、邸宅そのものも見ものなんです。

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19世紀のチェンマイの木彫りとシーサーみたいな置物↓。

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中国製と思われる、かめや壺があちこちに↓。花や緑の手入れが行き届いています。

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こちらにもまた木彫りが。象もいます↓。

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鯉が描かれた版画です↓。こちらをシルクにプリントしていたのだとか。中央の壺は中国から探してきたという金魚鉢です。

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辺り一体は緑が生い茂っています↓。まるでジャングルの中のオアシスという感じでした。

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帰り際、タイの美女による民族舞踊が始まっていました↓。しなやかな動きです。。

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バンコクの喧騒を忘れ、ホッと安らげるような自然豊かな場所。この光景は今でも印象に残っています。

タイ伝統様式の建物に西洋の要素を組み合わせた内装にはノスタルジックな雰囲気があり、古美術品が見事にマッチしていました。ジム・トンプソンの美的感覚が伺えます。

ツアーガイドさんが美術品の詳細だけでなく、建築家としての彼のアイディアや嗜好なども説明してくれるので面白かったです。

ジム・トンプソンという人物や彼の生涯に興味がある方、美術品や骨董品が好きな方、建築に興味のある方にとっては楽しめる観光スポットではないかと思いました。

この日はさらにウィークエンドマーケットまで足を運び、土曜日の観光を終えました。ここまでお読みくださった方、お付き合い頂きありがとうございました。





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by aya_kit_pa | 2017-08-10 09:50 | タイ | Trackback | Comments(0)

美味しいモノ。心惹かれるコト。ただ今ムンバイときどき日本。


by aya
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